職場探しで役立つくるみん認定

「くるみん認定」を受けるには、厚生労働省が定めた手順に従って自社が基準を満たしていることを証明する必要があります。認定の条件としては、まず子育て支援に関する行動計画を作らなければなりません。行動計画は、2年以上5年以下の期間に及ぶものであることが必須です。また、行動計画に基づいて実際に行動を起こす際には、社員にも周知して目標達成を目指すことが求められます。

育児休暇取得率はくるみんの重要な基準となっていますが、男性と女性では基準となる取得率が異なるのが実態です。女性については、「くるみん」「プラチナくるみん」「トライくるみん」一律で75%以上が必要となります。一方、男性についてはくるみんの種類によって異なり、7%以上から15%以上です。

小学校未就学の児童を持つ社員に対し、働き方の選択肢をいくつか設けておくことも求められます。そのほか、残業の削減や有給休暇の取得推進、時短勤務、テレワークなどの働き方を推進する目標を持ち、実施していることも大事です。こうした基準をすべて満たしたうえで所定のルールに従って届出し、厚生労働省の審査後に問題がなければ認定が与えられます。

このように、くるみん認定は明確な基準があるだけでなく、実施していることも証明しなければなりません。子育て中の人が転職を考えている場合、安心して仕事と子育てを両立できる職場探しの信頼度の高い基準の一つとなるので、求人情報をチェックする際には参考にすると良いでしょう。