女性の社会進出が進んでも、依然として子育てと仕事を両立させるのは難しいものです。結局は女性が仕事を辞めたり、パートになったりする家庭が多いのが現状でしょう。こうした現状を変えるため、そして少子化対策や子育て支援の一環として、厚生労働省は企業の子育て支援を推進する制度を設立しました。それが、「くるみん認定制度」です。基本的な制度の「くるみん」に加え、「プラチナくるみん」と「トライくるみん」の3種類の制度が設けられています。自動的に認定されるわけではなく、企業が申請してはじめて認定されるものです。
くるみんとプラチナくるみんの認定基準はそれぞれ10項目、トライくるみんは12項目に基づいて認定されます。3つの制度の違いは、認定基準の内容です。たとえば、男性の育児休暇取得率がくるみんでは10%以上、プラチナくるみんは30%以上、トライくるみんは7%以上が申請に必要な認定基準となっています。くるみんの認定基準は、男性の育休取得率だけでなく、ノー残業デーやノー残業ウィーク、フレックスタイム制、子どもの学校行事に参加するための休暇制度などの導入が挙げられます。
この認定基準を満たしていなければ、企業はいずれのくるみんにも認定されません。そのため、出産や子育てをきっかけに転職を考えているなら、いずれかのくるみんが認定されている企業を選ぶのがおすすめです。男性女性かかわらず、親にとってはありがたい制度が充実している企業であることを示しています。
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